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​逆転カンサイFES spring charenge 
ESAKA MUSE会場レポート

スクう空氣オリジナルのSEで次々と登場したメンバーたち。

1曲目に演奏したのは「エンドロールは最後まで」。透明感のあるバンドサウンドとVo.Gt.一山楓の熱い歌が魅力的だった。

その後すぐ2曲目である「Replay」に入る。大きな思いをのせて歌っているのが伝わってきた。

大きな思いを受け取ったあと、Key. HiRoによるしっとりとしたピアノソロ。落ち着くピアノの音色に酔いしれながら、そのまま3曲目「なくなった」へ。ピアノソロに合うしっとりとした恋愛の歌。良い意味でスクう空氣らしさがなくて新鮮な気持ちで聴くことができた。

次に演奏されたのは「ナイトクルージング」。こちらもゆったりとした音楽で、緩やかだがエモさのあるサウンドが魅力だ。

最初で最後のMCを終え、最後の曲「電話」へ。Aメロで自然と手拍子が起こり、会場との一体感を感じた。ライブならではの空気感に包まれながらスクう空氣は幕を閉じた。

​スクう空気

"きみをすくう音楽を。" 5ピースピアノポップバンド。シンガーソングライター一山楓のバンドをサポートしていたGt.So:ta、Ba.茅子、Key.HiRo、Dr.とらが約2年間の活動を行ったのち、2021年3月に「スクう空氣」として結成される。翌年1月18日には1st Single「ナイトクルージング」をリリース。

 

アンロックローバー

大阪発4人組Vo.Monet、Gt.miruru、Ba.yoha、Dr.saoriからなるガールズロックバンド。平成初期を思わせるギターサウンドの王道ロック。

メロディーを重視しながらフィルやフレーズを上手く散りばめた展開の楽曲が持ち味

エレクトロかつ重たいサウンドのSEで登場。

1曲目「アスム。」はSEから一転し、明るいガールズバンドらしいロックチューン。自然と手が上がるサビのキャッチーさが耳に残る。

間髪入れずに2曲目「REBORN」へ、暗めのバンドサウンドにVo.Monetの力強い歌声がよくマッチした曲。最後のサビは4人が同時に歌い、力強く締めた。

短めのMCでお客さんを湧かせた後はダンスロックの3曲目「緋」へ。シンプルに気持ちが上がるだけでなくBa.yoha、Dr.saoriのテクニカルなフレーズが曲を飽きさせない。

4曲目「オオカミオンナ」はギター、ベース、ドラムの3人による激しくも重いイントロからはじまる。さらに明るいサビとVo.(メンバー名)の声が加われば、平成初期を思わせるアンロックローバーの曲がライブハウスを包み込む。観客はその完成されたライブパフォーマンスに圧倒されているようだった。そのまま最後の曲「コンパス」へ。サビはコール&レスポンスだ。2022年3月現在、声を出すことなんてご法度ではあるが、観客は「拳」でアンロックローバーとコール&レスポンスをした。

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​ドットルーム

"ダメな自分こそ最大の武器"

Vo.こうへい、Gt.たいちょ、そしてサポートメンバーのDr.これしょう、Key.ユイ、Ba.ひろとからなるほこたてポップバンド。聴き心地のよいポップなサウンドにVo.こうへいのハスキーで優しく包み込まれるような歌声が最大の魅力。筆者の個人的な注目ポイントは、転調を素敵に使いこなしているところだ。

Key.ユイのキャッチーで、一度聴いたらクセになるキーボードのフレーズをメインにした1曲目「モーニングスター」が始まる。ラストのサビにぎゅっと魅力が詰め込まれており、非常に気持ちの良い終わり方だった。

MCでVo.こうへいの手拍子煽り、観客の気持ちを高揚させたまま2曲目「僕は君に」に突入。サビでは思わず肩を交互にゆらして乗りたくなる。今すぐスキップしたくなるようなサウンドだ。

3曲目「友達(仮)」は、ちょっぴり雨の風景を思い出させるかのようにAメロは青い照明が印象的だった。

サビもしっとりめに構成されていて、2曲目とは雰囲気ががらりと変わった。4曲目「BGM」ではコール&レスポンスが行える世の中であれば、間違いなく口にした「BGM」が印象的だった。途中から少し変わる曲調。明るくて勢いのある間奏。色とりどりの照明がきらめき、それにつられて会場も盛り上がっていく。

ラスト「カラメルの雨」は、次のアーティストにバトンを渡すような背中を押す曲で最後を飾った。

​天邑

大阪堺市出身。台湾と日本のハーフであり、明るい人柄とMC、甘い歌声が魅力的なシンガーソングライター。上京前最後のライブとして2022年4月9日フェニーチェ堺にて単独ライブを控えている。

逆転カンサイfesのTシャツを着て登場。イベントへの愛が感じられる。

1曲目「自転車」を終えたあと、今回のバンドサポートメンバーを紹介しつつ軽快なMCを披露。2曲目は、コール&アンドレスポンスがある天邑の代表曲「ボクが望む僕」。声が出せない代わりに観客は手拍子で天邑に応える。分厚いバンドサウンドに負けないのに、囁くように聞こえる天邑の声が会場を包み込む。

3曲目「秘密」は学生時代に経験した禁断の恋を正直に語ったナンバーをファンにさらけ出した。サビの切なさがギターソロで表され、当時の感情を体験しているようだった。そんな気持ちを保ちながら「シアン」へ。

ブルーな気持ちを表すギターの音。感情の揺れを現すドラムの音。沈んだ気持ちを現すベースの音。それら全てを現す天邑の声。全てが観客に浸透していく。東京へと旅立つ一時の別れを告げるように、また再会できることを約束するように歌い遂げた。

そのままメンバーは去り、1人で最後の曲「AM2:00の病」へ。

活動初期から続け成長した姿をファンへと届け、ステージを降りた。

​小川健介

大阪のシンガーソングライター。2021年に1st Single「華」、2nd Single「キミノレンジャー」をリリース。少し懐かしい曲調を取り入れ、小川健介流に仕立てあげる。バンド編成と弾き語りで雰囲気がガラッと変わるのも魅力の一つである。

一世代前のロックなSEで登場し、力強く始まった1曲目「未完成ユートピア」。派手なボーカルパフォーマンスで会場全体を「小川健介」に変えた。シンガーとしては成し得なかった事を存分に発揮していた。2曲目の「Just..a lip」も明るい感情を爆発させ盛り上げる姿に観客も巻き込まれていく。小川健介という存在、ライブの楽しみ方をレクチャーするかのように進んでいくライブ。初めて小川健介を観た人にも十二分に伝わっているだろう。男らしさを感じる3曲目「Only Lonely life」のパフォーマンスを終え、MCへ。変わらぬ熱さで来場者への感謝を伝えた。今までの3曲とは一転して打ち込みでリズムを刻んだ淡いバラードへと繋がった4曲目「華」。「はる」と読むこの曲。どちらの意味も含めた中で春によくありがちな明るさは無く、重めのサウンドに小川健介の甘い声にのせて観客へと広がっていく。ギター、ベースと音が減っていき、ついにはドラムのみに。散っていく花を表しているのか、少し切なさを残して曲が終わった。

ラスト「キミノレンジャー」と大きな煽りから打ち込みとバンドサウンドで明るく会場を照らした。最後にふさわしい盛り上がりを見せて25分を歌い切った。

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